免震積層ゴムに新たな技術革新の到来です。
東京都市大が新型免震構造用積層ゴムを開発◆耐地震動2倍、低層建築にも／ゴム報知新聞
記事によると、東京都市大学の研究チームが従来の積層ゴムと比較してほぼ2倍の地震動に耐えることが可能な新型免震構造用積層ゴム支承の開発に成功したとのことです。
「今回発表した積層ゴム支承は、従来品に比べ変形性能を大幅に向上させている点が特長。それにより大変形領域でも支持能力を失う“座屈”を起こさないため、免震機能を維持しながらサイズの小型化が可能になる。」（記事内より抜粋）
従来よりも小さなサイズであっても耐震性を維持できるようになったそうです。今までは、より大きな地震に耐えるためにはそれに応じてより大きな積層ゴムが必要となっていました。しかし大型の積層ゴムというのは低層の建物には用いることができず、防災拠点として使用が望まれる小中学校や病院などの低層の公共施設においての免震機能強化の妨げだったのです。
今回の新技術開発により、前述の課題が克服され、低層の建築物にも強力な免震装置が設置することができば日本の耐震環境も一層強固なものになると思います。
「技術」というものはどれだけ進化しても「もうこれで完璧だ」とはなりません。この国にはこれからも大きな地震がやってくるでしょう。日本の優秀な技術者たちがまた新しいものを開発することを期待すると同時に、弊社も進化して変わり続ける免震という世界に置き去りにされないよう、日々学んでいく所存です。
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