株式会社マテリアルリサーチ

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  • 2016.01.29
    出張のホテルにて

    先日、免震建物竣工点検のために群馬県館林へと出張に赴きました。

    日中は別の免震点検を行ってからの移動でヘトヘトになり、
    ホテルにてチェックインを済まし、受け取った鍵で部屋の扉を開けたのです。



    なぜか私だけツインルームでした。

    同行している他のメンバーは普通にシングルルームなのにです。
    他に部屋が空いていなかったからなどのホテル側の事情なのでしょう。
    メンバーたちは、「広い!」「ずるい!」「顔色がいつも悪い!」とクレームの嵐が吹き荒れています。

    ただ、ただですね、

    一人で泊まるツインルームは薄気味悪いんですよ。

    部屋が広いというのはそれは確かにありがたいんですが、その中に空のベッドがもう一つあるというのはちょっと怖い。
    「ドアやふすまが少ーし空いていて、その隙間が気味悪い」という状態が常時たれ流しになっているみたいなものです。

    夜中にふと目を覚まして隣を見たら、何者かがベッドに寝ているなんてことになったら号泣してしまうこと確実。
    どうにかしてそれだけは避けねばなりません。
    私は考えました。もうすでに誰かが寝ていれば霊が居座ることができないのではないか、と。

    名案を思い付いた私はすぐさま実行に移りました。明日着る予定の作業着を並べ、誰かが寝ている風に装うのです。



    余計に怖くなりました。

    完全に何か呼び出そうとしている儀式みたいになってしまいました。むしろ霊が来やすくなっているのではないでしょうか。というか、霊が来なくても夜中に見たら十分怖いです。

    風のごとき速さで、目の前の謎の物体を片付けた私は諦めて大人しく就寝することにしました。部屋の中に流れる薄気味悪い雰囲気の中、不安を感じながら目を閉じたのです。


    そしたらアホみたいにすぐに寝て、朝まで1秒も目を覚ましませんでしたね。感じた不安とか一体なんだったんでしょうかね。



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